起業の動機

毎週木曜日は関西学院大学で講義をしているのだが、今日の講義にはNPO法人DXPの今井紀明さんがゲストとしてきてくださった。
私の授業ではできるだけたくさんの実務者の方にゲストにお越しいただき、実際のビジネスの話をしてもらっている。
これまでの授業には今井さん以外にもNPO法人あっとすくーるの渡さんやNPO法人みらいずの宮武さんなどにお越しいただいている。
そんな起業家たちの話を聞いていると起業の動機はほんのささいなことだということに気づく。
もちろん、大きな志を持って起業する起業家もいることにはいるが、大半はたまたまだったり、ふとしたきっかけだったりする。
NPO法人み・らいずの創業者である河内さんが起業したきっかけは、たまたま給料のよいアルバイトとしてやることになった障がい支援だったし、あっとすくーるの渡君が創業したきっかけは友達に誘われて参加したビジネスプランコンペだったりする。
このBrainHumanityの創業のきっかけも阪神・淡路大震災だった。
おそらく阪神・淡路大震災がなければ、この法人も誕生しなかったのではないかと思う。
そう考えると、私たちの生活の中には日々、様々なきっかけが転がっているのだろうと思う。
ホームレスの支援で有名なNPO法人ホームドアの創業者である川口加奈さんは、高校の時の通学路でホームレスを見かけたことが創業のきっかけになっている。
日々の様々なきっかけを自分事として受け止めることができるかどうか。そこが起業家とそうでない人との大きな差なのかもしれない。(のじま)