監査する側・される側

今日は大阪でこどもシェルター(虐待などで家庭で過ごすことができないこどもを一時的に保護する施設)を運営しているNPO法人子どもセンターぬっくの監査に行きました。実はこの法人の設立当初から監事をさせていただいており、その関係で定期的に監査にお伺いしています。この法人の理事の多くは弁護士さんたちで、かなりしっかりと運営されているのですが、監事というお役目上、しっかりと監査をさせていただきました。
一方で私はNPO法人の代表者でもあるので、自分の法人では監査を受ける側になったりします。BrainHumanityの監事には公認会計士の先生とBHのOBの税理士さんの二人にお願いしていますが、お二人ともかなりしっかりと監査をしてくださります。
世間ではNPO法人の不正行為や横領などの事件もたまに耳にしたりしますが、監査をしっかりするだけでも、かなりの抑止効果があるように思います。特にNPO法人などは、関わっている人は皆さんのよい人だという性善説に基づいていることが多いので、悪意のある人がそこに入れば、いくらでも不正などをし放題だったりします。そういう意味では非常に脆弱な組織形態であるとも言えます。その中にあって、監事はしっかりと疑いの目を持ち、監査していくことが大切なのだろうと思います。悪意はなかったとしても、ミスもあるわけで、それを見逃さないことはとても大切なことだと思います。
少なくともNPO法人が社会的な信用を得ていくためには内部のガバナンスを整え、しっかりとした内部統制を行うことが重要だと思います。
今日は監査をする側でしたが、来月は監査を受ける側になります。どちらも経験すると、それぞれの視点から物事が考えられていいですね。(のじま)