ふと思うこと

先日大阪市が公表した「子どもの生活に関する実態調査」(速報値)の結果として公表された。
この調査は大阪市内の小学校5年生、中学校2年生、その保護者、ならびに5歳児の保護者に子どもの学習状況や生活習慣、家庭の就労状況、経済状況などを調査したものである。
http://www.city.osaka.lg.jp/kodomo/cmsfiles/contents/0000364/364405/280930hpsyoutyuukodomotanzyun.pdf
大阪市HPより)

速報値ではあるが27,879人の内、5,946人が学習塾等に通っておらず、そのうちの967人が「通いたいが親に月謝等の負担をかけられない」と回答している。
この数値を見るとまず、21,933人(78%)が学校外教育サービスに通っているという事実を読み取れる。
私はこの数値を見ると78%も学校外教育サービスに通っているのかと驚いた。
10人いれば8人が塾等に通っている状況だ。
ただ一方で全体の3%が家庭の経済的な事情で学校外の教育サービス等に通えていない現状がある。
少なくともこの3%は子どもに学習意欲があるのに勉強できないという状態にあるのだ。

僕らはこの層に対してどんなアプローチができるのだろうか?
学びたいと思っている子どもが学べないという社会をどう変えることができるだろうか?
彼からはどういう気持ちで塾に通っている子どもたちを見ているのだろうか?

そんなことを考えながらこの速報値を見てしまった。
詳細な分析結果はまた後日公表されるとのことだが、この速報値だけでも子どもを取り巻いている状況が非常に厳しいのもであるとわかる。

「すべての子どもたちが平等なスタートラインに立てる社会に」

そんな言葉を思い出しながら自分にできること、組織にできること、仲間と協力してできることはなんだろうかと考えてしまう。

松本