ローカルベンチャー

先週末はお休みを利用して、岡山県西粟倉村に行っていました。
先日ETICさんが開催した研修でご一緒させていただいたエーゼロ株式会社の牧さんを訪ねに、他のメンバーと一緒に行きました。
コンテンツも色々と考えてくださり、研修も兼ねての実施となりました。

そんな西粟倉で感じたことを3つお話しします。

○自然が豊か過ぎる件について
この村の自然は表現できないくらいすごいです。駅を降りれば、山と川が広がり、川を見れば3分で絶滅危惧種オオサンショウウオを発見!!笑
2日目には、牧さんの案内で山を登り、色々な自然の話をしてもらいました。木もそれぞれが生き残りをかけて、成長スピードを速めたり、子孫を残すために枝分かれしたりと、色々と戦略を練っていることにびっくりしました!
100年の森林構想」の一部を肌で感じることができ、とても楽しかったです。
また、夜には蜂獲り師と呼ばれる日本で唯一の技のお話を聞けて、とてもおもしろかったです。スズメバチを1匹捕まえて、糸をつけ、2?先の巣まで行き、防具も何も付けず、ラケットでただ襲ってくるスズメバチを撃退していくという恐ろしいやり方です。(笑)
でも話をしていくと、スズメバチを捕るときも、他の動物を捕るときも、命がけで動物たちに敬意を払っているとのことです。薬を使うことなく、銃で撃つことなく捕まえるので、すべて無駄なところをなく食べきることが出来るのだと。そんな神みたいな方とお話が出来てとても刺激を受けました。

○田舎の子どもの件について
西粟倉はiターン者も多く、子育てはとても苦労しているなと印象を受けました。2日目のセッションでは、教育長や福祉課の方、また働くママさんのお話を聞いて、とても勉強になりました。病院まで1時間以上かかるらしく、子どもが熱を出した時は大騒ぎになるとか。預かってくれる場所なども少ないので、インフルエンザで学級閉鎖となった際には、工場や役場で働くママさんがこぞって休むため、工場閉鎖になるのだとか!(笑)
また、村内には公園はなく、意外と子ども達は山に入ったりしないので、小学生の遊ぶところがなかったり、高校がないので、高校生になれば必然的に寮生活になるなどの苦労話もお話いただきました。
普段のとは違う場所での話にとても興奮したのを覚えています。

○役場の方のスピリッツ
ローカルベンチャーという言葉からもあるように、この町では、様々な企業が起業しやすい様な仕組みが数多くあります。実際に起業して頑張っている方とお話をして刺激を受けたのもありますが、個人的には役場の方のスピリッツの高さに圧巻された気がします。
そもそも町内で役場の方がこういう催しに参加・協力してくれること自体もありがたいことだが、役場の方も一緒になって課題の解決策を考えてくださり、知恵と時間と予算を使ってくれることにとても感動しました。何が起こっても自分のことだと考えてくれる人たちが居ることが、この村がローカルベンチャーとして流行るきっかけになった様な気がします。時には「テレビのリモコンが壊れた」とかで電話が掛かってくるそうです(笑)
役場の方がおしゃった言葉が今でも忘れられないのですが、「何かあれば、役場が責任ともつから・・・」
普段行政と一緒に仕事をしていますが、在る意味、それぞれの仕事の領域を明確にし、その責任を果たすために仕事をし、それ以外のことは無関心というスタイルが当たり前になって来てしまっていたが、こうやって立場とかを越えて、こう言ってもらえる人が(特に行政側に)いることが、とてつもなく心強いことなんだと思う。

色々と書きましたが、この村で学んだことはとても多く、日常の生活にも少しずつ活かしていきたいなと思います。
とりあえず、この村でワークキャンプをやりたいなと思っていたりする!

(片岡)