ひねり王子

リオオリンピック2016で体操男子団体が大逆転で金メダルを取り、世界を騒がせました。
同年代の内村選手がくるくると体をひねりながら、宙を舞っている最中、私は日本で腰をひねりました。欧米では「魔女の一撃」と呼ばれている病気です。

一昔前までは、年配の方がなる病気だったそうですが、最近では10代・20代の若者がなる人が増えてきているそうです。私も仕事復帰しましたが、今でも5分以上歩くのは(正確には立っているのは)困難です。そんな苦悩を少しでも多くの人に知ってもらおうと、魔女の一撃がどの程度一撃なのか今日は書こうと思います。

○立ち上がれない
魔女の一撃度★★★☆☆
治すのに一番重要なのは安静にしていることだと言います。ただ、寝ていてトイレに行きたくなったとき、お茶を飲みたくなったとき、起き上がることが出来ません。人生で初めて身動きがとれませんでした。2・3パターン試した結果、無理だと悟り、結局動画で起き上がり方を検索してようやく起き上がれることに。起き上がるのに5分は掛かりました。壁に這いながら起き上がるという無様な姿です。本当に情けない。

参照:片岡が見ていた動画
https://www.youtube.com/watch?v=_wRKEfn2b48

○寝返りが打てない
魔女の一撃度★★★☆☆
「寝てれば治る」そんなことを言われますが、仰向け、横向き(片方のみ)以外の姿勢は激痛で出来ません。夜中に寝返りを打とうにも打てず、眠れず、寝ることも出来ません。寝るのも戦いなのです。

○湿布が買えない
魔女の一撃度★☆☆☆☆
片岡のイライラ度★★★★★
発症した初日に湿布を買いに薬局へ。なった1日2日は冷やした方がいいと下調べを事前にし、万全の状態で向かいます。無駄を無くし、早く家に帰って横になりたいとだけ考えて湿布のコーナーに行くと、なんと湿布がきれいに一番下の段に陳列されているではないですか、、、しかも「腰痛の人にオススメ!」とか書いちゃって、、、。「腰悪い人のこともっと考えろよ」と高齢の方の様なクレームはさすがに出来ず、薬局の中心で悲鳴をあげながら、商品を手にとり、なんとかレジへ。もう大変です。

○パンツがはけない
魔女の一撃度★★★★☆
笑い事のように思いますが、笑い事ではありません。想像してください。体を5度前に傾けるとそこには激痛が待っています。トイレが終わったあとパンツはどのようにはくのでしょうか。朝、顔はどうやって洗うのでしょうか。食事はどのようにして食べるのでしょうか。日常生活すべての動作が出来なくなります。マレーシアのキャンプから帰ってきた人と同じ事を言いますが、「当たり前は当たり前ではありません」腰はとても重要です。

○周りの反響
魔女の一撃度★★★★★
仕事を休まざる終えず、職員に連絡すると特に返事は有りませんでしたが、ボランティアの方から「大丈夫ですか?(笑)」と連絡がよくきます。「(笑)」ってなんなんでしょう。いや、事務所では1を1000くらいに話を作り上げられているのではないかと身震いします。悪の元凶は事務局長だと分かっていますが、仕事復帰しずらい環境を作ってくれます。あー怖い。

ちなみに魔女の一撃は、運動不足が原因になるだけではなく、ストレスからくるパターンもあるそうです。私もその類です。みなさんも運動不足にならないよう、日頃からの運動を心掛けてください。

(片岡)