はんこを15個押す仕事

ここ最近は、人事担当職員とも言えるほど、
採用のフローで追われている。

ある記事によれば、アルバイトを1人雇うのに、おおよそ1万円程かかるらしい。
その内訳は、広報費、面接や研修にかかる人件費などになる。

うちの場合ならば、どこかに求人を出すわけではないが、
広報費としてチラシを大量に配り、職員が大学に行って説明をすることもあるので、
人件費としてもかなり加算されることになる。
場合によれば、ハローワークに直接行く必要もある。

研修も6時間の基礎研修からはじまり、3時間半の専門研修。
1時間のマナーと個人情報の研修がある。

特にこの時期は新入生が入ってくることになるので、
それぞれを面談し、採用の決裁をとり、
研修を個別で実施していく流れになる。

他の仕事も併用してになるので、業務量は結構ふくれあがる。

最終的には、それぞれから提出される給与や交通費などの資料を一つずつ間違いがないか確認し、
問題なければ1つずつはんこを教えていく作業へとはいるのだ。

正直かなり面倒だし、「いかに簡素化できるのか」というロジックにいくのだが、
個人的にはここのフローが非常に重要なのだと思っている。

何も実施せず現場に入っていけば、必ず問題が起こり、
その都度対応していくことになると思っているからだ。

初期に時間と労力というコストを存分かけて、
学生を育成していくことは後々に非常に大きな力になるのだと思う。

BHは研修に時間をかけ過ぎだとか、
めんどくさいと言われることもあるが、
自分たちが接しているのは子どもであって、
何も知らない人が子どもと関わることはとても危ない事だと思う。

最低限の知識でもいいので、
そういうことを知っておくと言うことが、今後いざと言うときに役に立つのだと思う。

ここ数年でも現場(特に学習支援だけど)を見ていて、
大きな問題が起こっていないのは、そういう学生がしっかりと育ってくれてる証明だろう。

履歴書の1年生に期待を寄せつつ、
今日も15個の判子で埋まった書類を仕上げていく。

(片岡)