経費削減の難しさ

本日はBHのコアで活動する学生たちと2泊3日のトップマネジメント研修の最終日です。
私は当法人の財務理事(学生です。)のサポートに入っております。

この研修では2016年の目標を設定して、ガントチャートを作成するのですが、
やはり財務の目標は管理費の減少という部分になってきます。

会社において無駄な経費の削減ということは最適な経費の使用という理論のもとではかなり重要だと思います。
一方でいかに1人あたりの生産性をあげるかという部分に投資するかという視点も必要ではないかと感じています。

経費削減とは最も手が出しやすい部分ではありますがやはり費用の削減幅は売上が一定であれば決まってしまうと思います。
そしてあまりに高い経費削減の目標設定であれば本来必要な経費を削減する可能性もあり、活動する人間の雰囲気を悪くする可能性もあります。

そのため、経費削減をしながらも1人あたりの生産性を高めアウトプット(利益)を高めるという選択肢も1つ頭に入れておかなければならないと感じています。
しかしNPOにおける生産性の向上をどう測るかという部分は悩みどころでもあります。

製造業であれば1つあたりの製品にかかる時間を測りそのコストを算出します。
1つあたりの製品の製造時間の短縮=製造益となるのでそれが生産性の向上の指標となります。
しかしながらサービス業での生産性は成果がなかなか目に見えにくく、これをどう見える化するかという部分については他のサービス業の本とかを読んで勉強したいなと感じた1日でした。

私は結果さえでればプロセスは特に問わない主義です。
※これは決してどんな手段を使ってでもという意味合いではなく、どんなに段取りが悪くて、泥臭くてもスケジュールと結果が出れば特になにも言わないという意味合いです。
しかしどうすれば今の作業時間が半分になるかや、どうすれば同じ時間で2倍の成果を出せるかという部分も学生達に考えて欲しいと思っています。
なので効率を上げるためにかかる作業や工夫、勉強は進んで実行するべきだと思っています。
無限に時間があれば結果がでるまで粘り強くがんばってもらってもいいのですが、残念ながら1人が使える時間は有限です。
今後社会に出る上で時間という制約はより重くのしかかってくると思います。

ただ、作業の生産性の話はあくまでに1人1人の意識の部分もあるので、財務理事等の役割からいけば、
どうすれば1人1人の作業が効率よく早く進むかという部分に焦点を当てて検討して欲しいなと考えています。
特にPCの作業スピード(ハードもソフトも)や各文房具の配置等、物理的な1つ1つの作業時間等にもこだわってて欲しいなと思います。

課題はいかに成果を人に提示するという部分で、いかにそれに対する投資を意味あるものと見せるかという部分かと思います。
経費の削減という問題はかなり奥深いですね!

松本