ろっくんろーる

今週は中高生の居場所事業の中で、バンドやダンスのイベントを行いました。
毎年この時期に行っているイベントなのですが、
高校3年生の中では、最後の発表の場として認知されているらしく、
1年前から「来年は卒業なのでよろしくお願いします」と話してくれる人たちもいます。

今年は、一昨年参加してくれたグループが、
今は大学生になりCDを出して頑張っているという報告も伝えにきてくれたので、
事前からとてもハッピーな気分でした。

そんなイベントですが、今年はさらに嬉しいことが2つありました。

1つ目は当日あるグループのドラムの子が急遽風邪で休むしかないという状況にあったことです。
当日の朝に集まった時にそのことが分かり、自分もどうするのか判断に悩んだのですが、
結局話し合った結果、ギターがドラムをたたき、ボーカルがギターをし、
別のグループの子がボーカルを行うというかなり異例のグループ構成で行うことになりまいた。

「ドラムが失踪して今日結成されたバンドです。」
本番ではそんな冗談も話しながら、音がずれたりすることもあったけど、なんとか演奏を成し遂げることが出来ました。

そんな状況の中で、一番感動したのが他のグループの子達が、
会場を率先して盛り上げたことです。
その後に出演を控えるグループや
直前まで演奏をしていたグループが汗だくになりながら会場に入り、
誰かに指示されたからではなく、盛り上げてくれていました。

本当に本当に心打たれました。


2つ目は、去年参加したグループが今年も参加しれくれたことです。
参加してくれること自体は良くある話なのですが、
昨年は結成して初めてのイベントで後悔がのこっているから、今年はリベンジしたいんですと話して参加してくれました。

自分が言うのもあれですが、
このイベントはとてもレベルが高いです。
中高生の音楽イベントと言うと、文化祭の発表程度でしょ?と思うかもしれないですが、
軽音部などで毎日練習に励んだ人らが、各学校ごとに精鋭として送り込まれてくるのです。
そう、いわば天下一武道界みたいなものです。

そんな中、彼らの演奏が始まります。
私もどきどきでしたが、そこには、
圧倒的なパフォーマンスで会場を一気に引き込んで行く姿が、
さっきまで喋っていた人たちが黙り込み、彼らの演奏に魅了されているそんな姿がありました。
誰が何を言ってもいい音楽だと言えるそんな瞬間です。
(言葉で表現するのは苦手なので、もし興味のある人は片岡まで申し出てください。動画をお見せします)

この1年間どれだけ努力してきたのか、
このイベントにかけてくれた想いがこれだけを見ても伝わります。

来年から大学生になり、メンバーのほとんどが九州四国と散り散りになるので、
事実上これで解散となるそうです。

できれば、これからもまた音楽続けてほしいなと強く思います。
5年後とかに、テレビつければ映っているんじゃないかそんな予感がしました。

毎年そうですが、こういう場に携われていることに本当に嬉しいです。
待っている人がいるということは、こういう活動をしている者として、
最高の状態なんだろうなと思い、来年に向けてさらに頑張っていきたいと思います。

(片岡)