さよならメガネ

午前5時 帰宅

空はまだ暗いものの、街が起きだすくらいのこの時間
少し仕事が遅くなり、自転車で暗い街を颯爽と走り自宅を目指す。
この時点で私はまだ知らなかった。
いや、知る方法すらなかった。この後起きる悲劇を
起床まであと4時間

午前9時
起きれた。
出発まであと30分
寝ぼけた頭で、今から何をしないといけないかを考える

ベッドから降りる⇒トイレ⇒お風呂⇒歯磨き⇒スーツを着る⇒眼鏡をかける⇒リュック⇒出発

見えた!
完璧だ。30分で行ける。
ベッドで叫び自分を奮い立たせ、トイレへ!ここまでは完璧

次はお風呂だ!
いざ!シャワーをあび・・・ん?!
お湯が出ない・・・
なぜだ

給湯器のスイッチか!!!
給湯器を見に行く
あれ?電源がつかない・・・
なぜだ・・・

私は考えた
給湯器がつかない理由を

私は気づいた
先日からの工事で外にある給湯器のコンセントが抜けている可能性があることを

私は考えた
今からそれを修復する時間と外出までに残されている時間を

私は決めた
修復をあきらめ今あるリソースでこの状況をしのぎ切ることを

私は浴びた
シャワーから繰り出される17度近い水を
その水で頭を洗う。
きっとマレーシアではこんな感じだろう。
しかし寒い。あまりにも寒い。
ど、ドラえもん
いやいない。
あんなハイテクロボットは我が家には存在しない
ドライヤーだ。ドライヤーで暖まろう。。。

この間わずか5分。自分の思考の速さと行動力に驚きを感じながら

私は強く思った
これは判断ミスだったと
しかし反省はしても後悔している時間はない
時間は待ってはくれない

歯磨き⇒スーツ⇒めが・・・ね!!!ない!!!

そうだ昨日事務所のどこかに置いて行方不明だ・・・
心優しいボランティアの皆様私の眼鏡を見つけたらご連絡ください。

スペアの眼鏡を装着し

リュック⇒出発!!!!

家を出て工事の人たちを横目に、絶対この人たちが給湯器の電源コードを緩めたと確信しながら、無事出勤。

あぁなんて日だ

松本