チェックは難しい

今日はカタリ場デイです。京都へ片道2時間かけて高校の打ち合わせに向かい、その後は西宮にてサンプリングのチェックでした。
サンプリングとは、カタリ場の授業の中で、大学生が紙芝居形式で自分のこれまでの人生について話し、高校生にメッセージを送るといった、こちら側が(一方的に)メッセージを伝える時間のことを言います。これは各企画で50〜60名スタッフが集まる中の、8〜10名が代表して行うものです。当然ながらカタリ場の企画でも肝になる部分なので、相当な時間をかけて自分のこれまでの人生を掘り下げ、分かりやすくメッセージを伝えるために試行錯誤しながら作っていきます。企画の質の担保のために最終的に管理者がチェックをするのですが、これがまた難しいのです。数字などのチェックをするわけではないので、当然ながら主観的な要素が入ってきます。もしかしたら自分にとってはあまりぐっとこない話でも、他の人なら人生が変わるようなメッセージになっているのかもしれないということをいつも頭に入れながらチェックをしています。明らかに自分を聖人やスーパーマンのようにしてしまっているケースや、落としどころが見えないものには渇を入れていますが、そもそも他人の人生におもしろいもつまらないもなく、それぞれがどういう判断をして何を大事にしているのかという「幅」があればあるほど、生徒にとってもいいのではないかと思います。そんなことを思いながら、久しぶりに吼え甲斐のあるゴールの遠い学生がいるのですが、本番までになんとかなるでしょうか。(鶴巻)