必要な人に届けるために

今週末は家族で仙台に行き、ある音楽フェスに行きました。
このフェスは2000年でバンドの休止と共に1度終わりましたが、去年震災復興のために横浜スタジアムで復活し、その収益を今年の仙台での開催に当てていました。
去年は11年ぶりの開催ということもあって、噂では数十倍の倍率があったようで入手することに困難を極めました。私もメールアドレスをかき集め何口も応募しましたが抽選であっけなくはずし、某オークションで5〜6倍の値段で買いました(実際果てしなく値段が上がっても買うつもりでしたが・・・)。
そのオークションサイト、抽選に当たったけどどうしても行けなかった人が売りに出しているのなら分かりますが、時期的にも明らかに転売目的のものが多かったのが明白でした。これはジャニーズなどのアイドルグループのチケットもそうなのでしょう。せっかく横浜での利益を仙台開催に活かしチケットの値段を下げても、被災した人がオークションで買っていては意味がありません。
そこで主催者側はダフ屋と戦うべくチケットの入手方法の仕組みを変えました。被災した人が先に買えるような先行予約はもちろん、チケット申込み時点で顔写真を添付する形態を取りました。そして当選後も、はがきにQRで顔写真が記録され、それに加え身分証明書の顔写真、本人の顔の3つを照合し、ようやく入場できるという仕組みでした。
申込み時点でも入場時点でも面倒くさいことが多く、賛否両論があったのは確かですが、本当に行きたければまったく苦にならない労力ですし、こうすることでダフ屋を寄せ付けず、本当に必要な人にチケットが届いたのではないでしょうか。当たり前のようにチケット○あやロー○ンチケットに頼り宣伝も含めやってもらうことも可能だったのでしょうが、自分たちで考え実践するということにそのフェスに懸ける思いを感じました。こうやって少しずつ様々なことがよき方向に進むよう、自分も微力ながら考えて動いていかなければと教えられた気がします。(鶴巻)