学生の変化(フィリピンWCを終えて)

大雨などの被害もありバタバタしましたが、無事フィリピンワークキャンプを終え帰国しました。
ワークキャンプの主役はもちろん参加者ですが、彼らを支える大学生スタッフの成長も見物でした。
今回のワークキャンプはマニラを中心とした豪雨によりプログラムの大きな変更を余儀なくされました。せっかく時間をかけて作ったタイムテーブルがもろくも崩れ去り、現場でどんどん動きが変わっていく状況でした。今回のフィールドはプログラム実施先への移動も車、ホームステイ地域も夜間は巡回ができないほど入り組んでいたため、持ち物、貴重品、水の確保など、移動をする際の指示に不足があると挽回に大きなロスが生じるような場所でした。
本部の4人の学生は、当初は先を読んだり柔軟に対応することができず、企画管理者の私に何度も注意を受けたり叱責を受けたりする日々でした。また参加者の様子を見ていたい気持ちや一緒に楽しみたい気持ちもあったのでしょう、スタッフとしての自覚がないシーンも見られました。しかし次第に自分たちで考えるようになっていき、難しい局面を乗り越えていきました。ホームステイ最終日の文化交流会の際には、実行総責任の彼は文化交流会の様子を見つつも、何度も何度も裏に隠れてはスタッフしおりを読み返していました。

文化交流会の後のアナウンス、そして次の日の朝帰国する際に忘れ物や遅れがないようにするために、参加者やスタッフをどう動かせばいいのかを真剣に考えている姿がありました。私に言われた訳でも、誰に言われた訳でもありません。ただただ自分の意志で、参加者が最後までケガ無くいい思い出のまま帰ってもらえるようにという気持ちが強くあったのかもしれません。結果、最終日も忘れ物もなく、別れを惜しむ時間を充分に取りつつも出発時間を完璧に合わせてくれました。
どの方向を向いて、誰の方向を向いて行動をするのか。彼を始め本部の学生は1週間をかけてそれを気づき、実践していきました。参加者はもちろん、彼らにとっても実り多きワークキャンプになっていることを願います。このイベントはまだ振り返り会、報告会と秋まで続いていきますが、最後まで気を抜かずがんばってほしいものです。(鶴巻)

ホームステイ地域はまるでジブリの映画に出てくるような素敵な場所でした。フィリピン最高!