学校訪問で思うこと

今日は関西カタリバ事業の打ち合わせで高校へ。
関西カタリバは実施が決まると実際に高校へ伺い、カタリ場の高校での立ち位置、落としどころなどを詳細に話し合います。
先生方にお話を聞くと、本当に高校生たちの「今」が見えてくるなと感じます。
不景気の影響をもろに受け、就職に流れる生徒が増えている。生徒も生徒なりに家計のことを意識して進路を考えている、などです。また驚いたのは、先生が自ら就職口を探すために足繁く企業に通ったりしているということです。勉強を教える以外にも、部活、文化祭や体育祭の運営、そして就職口探しまで先生が担っているとは、改めて先生方に頭が下がる思いと、先生という職業の本来の時間の使い方に疑問を持ってしまいます。ヨーロッパでは放課後の課外活動は地域の大人が担っているとも聞きます。日本では長時間労働が前提となり、仕事の後に地域の関わりを持つなど到底無理な状況です。最近ではNPOなどが学校教育に入り込み、地域が学校教育に入り込む関わりがじわじわ増えてきていますが、改めてもっと自然に地域のおじさんおばさんが子どもと関われるような国作り、そして様々な業務に時間が忙殺される先生方も学問を指導するという基本をもっと極めていけるような環境を作っていけないものかと考える最近です。(鶴巻)