17回目の1.17

今日は17回めの1月17日。

もう大学生の大半はその当時の記憶も残っていない。

でも、僕は17年前の1月17日、大学1年生だった。
いま私たちが向かい合っている学生たちとほぼ同じ年齢だった。

いまから思えば、17年前の僕たちは幼く、無知で、恐れを知らなかった。
そのころ仲間たちと家庭教師の派遣サークルを立ち上げ、その運営をしていた僕たちは、地震で被害を受けた子供たちにボランティアの家庭教師を派遣することを思いついた。

適当にパソコンで企画書を作って、新聞社にファックスしたら、なんの取材も確認もなく、翌日の新聞に掲載sれた。

その日から、僕たちが事務所代わりに使っていた友達のワンルームマンションの電話は鳴り止むことがなかった。

それから17年。

いまでは専用の事務所もでき、職員もいて、700人を超えるボランティアたちもいる。

でも17年前は今からは想像もできないほど、ちっぽけで、適当だった。
ただ、そのときの思い付きがなければ、あの時に衝動で新聞社にファックスを送らなければ今の私たちはなかったのかもしれない。(のじま)

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