被災地訪問

今日から明日までの予定でBrainHumanityの職員数名で東日本大震災被災地を訪問しています。主な目的は11月に当法人が実施予定の被災地ワークキャンプの下見です。ただ裏の意図としては阪神・淡路大震災を契機に活動を展開した当法人でのまだ東日本大震災の被災地に行ったことがない者もいるので、被災地の状況を肌で感じるということもありました。
私自身は震災後、被災者をNPOとつないで支える合同プロジェクト(つなプロ)の幹事ということもあり被災地には何度も足を運んでいますが、やはり時間の経過とともに被災地の状況は大きく変化していることを実感します。
数ヶ月前はまだがれきがあちらこちらにあった地域でもがれきはきれいに撤去され、更地になっていたりします。なにも知らなければかつてそこに家があったことさえわからなくなります。今回、石巻東松島あたりを訪問しましたが、その風景が大きく変わっていることに私自身、驚きました。
一方で今回、訪問させていただいた石巻市内最大の仮設住宅団地であるトゥモロービジネスタウンでは、阪神・淡路大震災のときと同じように無個性な仮設住宅がたくさん建ち並んでいました。阪神地域と比べても冬の寒さが厳しい地域だけに、これから迫り来る冬の脅威を考えるといまのうちに様々な対策を講じることの重要性を痛感しました。
特に様々な団体が取り組みを始めていますが、仮設住宅団地内でのコミュニティ形成は緊急且つ極めて重要なテーマです。仮設住宅内で孤独死や自殺者を出さないためにも隣近所とのコミュニティが何よりも大切です。今回の訪問では仮設受託内でコミュニティ形成のために尽力されてる団体の活動も拝見しました。
とても地道で根気のいる活動ですが、こうした小さな活動の積み重ねでしか、コミュニティは生まれないのではないかとも思います。11月に私たちが行う仮設住宅でのワークキャンプも住民同士のコミュニティ形成の意味合いが強くあります。
来るべき冬に備え、それぞれの団体ができる限りのことを行っていくことが求められているように思います。(のじま)