「学び合い教室」始動

明日は、新規事業「学び合い教室」の体験日。
「学び合い」とは、上越教育大学の西川教授が提唱する「西川メソッド」を取り入れた授業で、全国の学校や塾など約500教室で実践されており、クラスの平均点が90点を超えるなど大きな成果をあげています。子ども同士が目標に向かって教え合い、先生は原則何もせず、課題設定と理解度の確認に徹する学習スタイルで、学力やコミュニケーションの向上に繋がると言われています。
この度、個別指導教室や英会話教室の運営、家庭教師紹介を行うブレーンヒューマニティーが新規事業として3日間限定で開講することとなりました。
2回目は3/15(日)午前、3回目は3/21(土)午前。それぞれまだ空きがありますので、興味がある方は、当会インフォメーションセンター(078−843−8848)までご連絡下さい。(きたむら)


■「学び合い」とは?

【特徴1】全員が授業内容を理解することを目指します。
「学び合い」では、授業の始めに学年ごとに設定される「本日達成すべき課題」を、「生徒全員」が達成することが求められます。自分だけが解けても達成ではありません。全員が理解することを求められると、生徒間に会話がうまれ、教室内はとても活気に満ちた雰囲気となります。また皆で課題を達成する喜びを知ると、勉強もより一層楽しくなります。

【特徴2】先生が生徒に教えるのではなく、生徒同士が互いに知恵を絞って考えます。
生徒は与えられた課題を全員が達成するために、皆で知恵を絞って取り組みます。参考書や教科書、インターネットなどを使い、「ああでもない。こうでもない。」と必死に議論します。先生が教えてくれるだけの受け身の授業ではなく、生徒自らが学ぶ授業となります。その結果、できる実感を感じ、それぞれの個性に応じた学習方法を見つけることができます。

【特徴3】講師はファシリテーターの役割を担います。
講師は基本的に学習内容を教えることはしません。しかし、もちろん生徒は放っておいただけで伸びるという訳でもありません。講師の最も重要な役割は、「全員が課題を達成しなければならない」という必要性を生徒自身に気付かせることです。今回は、既に「学び合い」授業を実践してきた指導経験豊富な講師がその役割を担います。

【授業の流れ】生徒全員が同じ教室で学びます。授業の流れは、例えば以下の通りです。
○導入・説明/先生による語り(5分) 「今日の課題」が学年毎に黒板に書かれています。「自分が課題を達成するだけでなく、全員が達成することが大切です」と先生から念を押されました。
○作業/課題への取り組み(25分) 早く解けた子は、友人に教えに行きました。ただ説明する中で別の疑問を抱き、上級生に教えてもらうことにしました。早く解け遊んでいる子は、先生に「それで全員が課題を達成できるの?」と声をかけられました。「ここに分からない二人がいるよ。このままでは全員達成ができないよ」と先生は大きな声で言いました。    
○確認/テスト(10分) 学年毎に用意された確認テストが配られました。採点の結果、ある子は目標ギリギリの80点を取り、ある子は目標点を取ることができませんでした。
○振り返り(5分) 「どうすれば目標点が取れなかった人が取れるようになると思う?」と先生は皆に問いかけました。「自分が終わっても遊ばないで教えてあげるといい」「予習してくればいい」など様々な意見が出ました。「では、次回はそれらをしっかりやってみよう。今度は全員ができるようになってね。」と先生が言い、授業が終了しました。