海の先に何も見えないとき・・・

昔、中学の授業でこんな言葉を教えらえました。


「海の先に何も見えないとき、
その先に何もないと考えるのは容易だが、
決して優れた探検家にはなれない。」


イギリスの思想家、フランシス・ベーコンの言葉だそうです。


若かりし中学生のときに、この言葉を聞いて、
わくわくした記憶があります。


先日の総会で、駄菓子屋プロジェクトにからんで、
不動産物件の購入のために総額2000万円以上の
借入金の承認が可決されました。


当会の総会メンバーは、
10年ほど前にこの法人を設立し、その基盤を作った
草創期の面々ですが、
総会では立ち上げのころを彷彿とさせるような
白熱した議論がわき起こりました。


「それはBHのミッションにどんな意義があるのか」
「ターゲットはきっちりと分析できているのか」
「この事業で地域や子どもたちがどのように変化することを目指してるのか」


そんな事業の本質に関する激論が交わされ、
最終的には提案した議案は承認されました。


今回の議案を提案した学生も、
この激論を見守っていた学生理事たちも
このやりとりに大きな刺激を受けていたようです。


そんな様子を見ながら、
私は冒頭の言葉を思い出しました。


ただ目の前に広がる海に
針路を決めることもなく、ただ漫然とこぎ出すことは
無謀なことです。


しかし、きっちりと議論を重ね、針路を定めてこぎ出していけば、
やがて新しい発見ができるのではないかと思います。


今回の総会はこれから大海原にこぎ出そうとする
学生たちに大きな指針を与えてくれたのだろうと思います。


草創期のメンバーに改めて感謝です。(のじま)