淡路島にて

 昨日、夏期のキャンプで使用する施設の利用にあたり、
同じ日に利用している団体が顔をつきあわせて合議制で
利用する場所の調整を行う会議のために淡路島に行ってきました。


 で、高速バスで向かったのですが、高速バス停から
その施設まで約6キロメートルほど。
 もっとも安価な公共交通機関である「らんらんバス」
というコミュニティバスは約3時間ほど待たないと来ないので、
タクシーしかありません。


 そこで、私の変な冒険心がむくむくと出現し、
その6キロを歩いてみようとトライ。
 最初はとても順調でしたが、途中山があることが判明。
施設は浜にあるのに。。。ということでひいこら言いながら
山を登っているところ、目の前で軽トラが止まりました。
 何かと思って近づいていくと、なんやら農家のおじいさんが
おっしゃっている。よく聞くと、「のっけたろか?」とのこと。


 あまりにあり得ないことなので一瞬耳を疑いましたが、
こんな有り難いことはありません。
お言葉に甘えて途中まで乗っけていただきました。


 途中、話をしているとタマネギ農家の方
(淡路タマネギはブランドが確立しています)で、
今は収穫の最終シーズンとのこと。
「農業なんて不安定な仕事、子ども達にはさせられん」とか、
「最近中国産のもんがなんでも安くてなぁ」とかいろいろ
お話を聞けました。


 忙しいさなか妙なアウトサイダーの僕に声をかけてくれて
乗せてくれたことに感謝し、次タマネギ買う時は淡路産を
選ぼうと思いながら、道々歩いていると。。。


 溝やら田んぼに大量に「どピンク」色した
つぶつぶの固まりが!!(こんなのです↓)

 もしや。。。と思ってこれまた近くにいた
農家のおばあちゃんに聞いてみると、
やはり、「ジャンボタニシ」の卵とのこと。


 元々は南米産の、タニシ似のスクミリンゴガイという
でかい貝ですが、食用で入って来たもののうまく市場に
できなくて脱走したり遺棄されたり、
ということで西日本を中心に完全に帰化してしまっています。
なんてありがちなストーリー。


 噂には聞いていましたが、実際みてみると、
ホントに「ど」ピンク色。
稲を食っちゃう被害もありますが、
景観にもかなりマイナスです。
 
 という衝撃の出会いもありましたが、
田んぼには他にも見たことのないいろんなちっこい生物が
たくさんいて、とても楽しい出張になりました。


 今の子たちは僕以上に田んぼの生物を見たことがないはず。
 当会でも、そういうものに触れる機会が作れればいいなあと
思った日でした。(さかがみ)