震災を振り返る

明日であの震災から11年目を迎える。明日は早朝から、西宮市役所前で開かれるひょうごメモリアルウォークの出発式で、炊き出しをすることになっている。振り返ればこの11年というのは、それなりに長い年月だった。私自身のことだけでも、当時大学1年生だったのが、いまではもう三十路に入った。おそらく、震災を機に活動を始めた多くの人たちも、私と同じようにそのころから比べると11歳の年を重ねていることになる。多くの団体では、その構成員の平均年齢も11歳、多くなっているのだろう。
もっとも、BHのスタッフのほとんどは大学生なので、自然と4年ですべてのメンバーが入れかわることになる。ということは、スタッフの平均年齢も、だいたい20歳前後ということだ。それは11年前も変わらないことである。そう考えるとこの組織は、他の団体に比べても極めて特殊だと思ったりもする。
震災から11年。いまのスタッフの多くは当時小学生だった。そしていま、彼らは小学生を中心とした子どもたちへの支援を行っている。なんだか不思議な縁だと思う。この縁が、この地域でずっと続いていけば、この地域や、社会は変わっていくと、本気で信じている。(のじま)