高校生ボランティアセミナー

 昨日の補習事業部の飲み会は修羅場の様相を呈したようだが、私は危機一髪、昨日の夕方から国立淡路青年の家に来ている。 昨日から、高校生のためのボランティアセミナーが青年の家で行われており、その講師を務めている。私の分科会のテーマは、「災害とボランティア」昨年来、水害や地震の被災地で救援活動を行っているが、その経験などをもとに、ゲームを交えながら、高校生とともに災害ボランティアについて考えている。 今日は、朝から高校生とともに浜辺に行き、そこでリフレッシュのためゲームを行う。その後、災害発生後のボランティアの受入などを体感するため、それぞれボランティアや市民、ボランティアコーディネーターの役割演じる、ロールプレイングを行う。市民からは様々な要望が出される一方、ボランティアもボランティアコーディネーターのもとに殺到。ボランティアコーディネーターが、双方の調整に追われる状態が再現される。これまで、ボランティアの側や市民の側でしか、災害をとらえていなかった高校生達も、より多角的な視点で災害直後のボランティアコーディネートについて学ぶことができたと思う。 午後からは、昨年、台風23号による大規模な洪水被害を受けた洲本市に行き、洲本消防署の方や洲本市社会福祉協議会のボランティアコーディネーターの方から、当時の様子についてお話を伺うとともに、高校生らは積極的に質問を行っていた。 そして、青年の家に帰ってから、今回の研修や洲本でのヒアリングの結果を踏まえて、それぞれに災害ボランティアとしての心構えや注意しておくべきポイントなどを列挙していき、それを双六にまとめていく。 そう、今回のワークの最後は、みんなで防災双六を作るというものなのだ。災害ボランティアは、特殊な技能が求められることが少なく、また大勢の人手を要することから、より多くの市民が災害ボランティアに関する基本的な知識を持つことが求められれているが、こうしたゲームを通して災害ボランティアの基本的なことがらを理解することは、より効果的であろうと思う。 夜には高校生達は、自分たちで作った双六で遊びながら、今回の学びを再確認していた。(のじま)