マレーシアワークキャンプ勉強会

 先週に行われた事前合宿に引き続き、今日は事前勉強会。テーマは「森林破壊」。「なぜ森林は減少していったのか」「なぜ森林は減少してはいけないのか」「森林を回復させるためになにをすればよいのか」といった3つの質問に対して、高校生がそれぞれアイデアや意見を出しながらワークが行われた。 その中で気づいたのは、森林を回復する手段として、木材使用量の削減など直接的に森林を破壊しないようにしようとする意見が大多数であったのに対し、途上国自身が外貨獲得の手段として木材を輸出しなければならなかった背景や途上国における林業従事者の生活保障などについての意見がほとんどなかったことだ。 森林を守るために、伐採をしないということは極めてわかりやすいが、なぜ森林を破壊しなければならなかったのか、その真因を解決しなければ、再び同じことは繰り返されるだろう。 今回のワークキャンプの参加者である高校生には、表面的な事象だけでなく、その背景を理解することのできる洞察力を身につけてほしいと思う。このワークキャンプでそれが実現できれば、ワークキャンプの非常に大きな成果になるだろうと思う。(のじま)