今日の事務局とは関係ないのですが。

 11日午前に、鴻池防災担当大臣は記者会見で長崎の幼児殺害事件にからみ「を市中引き回しの上、打ち首にすればいい。」と発言したという。その発言に対し、青少年に関わる者として激しい怒りを覚えるとともに強く抗議したい。 そもそも犯罪の発生は、単に家庭内の教育のみが原因であるわけではないことは自明のことであり、その犯罪者を取り巻く様々な環境の影響を受けた結果である。しかるに、その原因を親のみに求めようとする姿勢は、単なるスケープゴートの発想でしかなく、大臣の見識を強く疑うものである。 また、犯罪の責任は詰まるところその行為者が追うことが当然であり、連座制を連想させるような今回の発言は、氏の歴史感覚のなさを強く示すものであるといえる。 仮に大臣の発言が、たとえ話であったとしても、「市中引き回しの上打ち首」などという前近代的な発言を公の場で行う神経は、大臣の資質を極めて憂慮せざるを得ない。 かかる大臣が青少年行政の中核にあることについて、強い懸念を覚えるとともに、早急な辞任を求めたいものである。 また、大臣は兵庫県選出であるが、そのような大臣を選出したことについて、県内の有権者の一人として、恥ずかしさを覚える。 別に言葉尻をとらえて、その言葉について批判することは私の好むところではないが、その発言の背景にあるであろう氏の思想について、やるせない怒りを感じ、今日の事務局とは関係ないが、あえてここに私の意思を表示するものである。(のじま)