この10年になにが起きたのか

 兵庫県の委託を受けて8月から開始予定の「地域寺子屋事業」の実施のため、ある市のある学校のPTA会長などと打ち合わせを行った。この事業は、昨今の学級崩壊や学力低下の問題に対して、地域に学びの場を設置しようとするものだが、そのPTA会長から学校現場の現状を聞き、信じられないおもいになった。 私は、「いまの子どもは」とか「いまの時代は」とか、一般論でセンセーショナルな事象を語ることは妥当ではないと思っている。ただ、いま学校現場で起こっていることをその当事者から聞いたときに、やはり驚きを感じるとともに、この10年でなにが起きたのかと思ったりもする。 私が中学校を卒業したのは12年前。10年一昔というが、思った以上に社会の変容はとてつもないスピードで進んでいるのかもしれない。(のじま)