サトラレ

 昨日の深夜、久しぶりにDVDで映画を見て号泣した。深夜、暗い部屋で一人、パソコンに向かい、DVDを見ながら、号泣している姿を想像すると、おぞましいものがあるが、映画をみてそんなに泣いたのは、おそらくはじめてだろう。たまに泣くような映画に出会うことはあるが、鼻水を垂らしながら号泣したのは、ほんとはじめてである。(また、おぞましい姿・・・。) その映画は「サトラレ」。「踊る大捜査線 THE MOVIE」で有名な本広克行監督の作品で、自分の思いが周囲の人に伝わってしまうという特殊な能力を持った「サトラレ」とその周囲の人々を描いたものである。なかでも安藤政信演じる主人公と八千草薫演じる祖母とのやりとりは、ほんとに感動的であった。 ちなみに私は、いわゆる「おばあちゃん子」で、映画を見ながら、自分の記憶と重なり合って、とめどなく涙が流れた。いまの自分を振り返るとき、私のとって祖母の存在はとても大きく、主人公の祖母への思いに強く共感できたのだ。 事務所では、年末に向けて、理事会、総会を控え、あわただしくなってきている。でも、こんな深夜のひとときが、忘れていたものを思い出させてくれることもある。(のじま)