愛する人を守るために

 先日電車に乗っているときのことだ。同じ車両にいた女性が急に倒れた。瞬時に数人がかけより、非常ベルで電車は止まった。幸いすぐ横にいた乗客が看護婦だったため、一時騒然とした車内も落ち着き、じき女性も意識を取り戻した。 その女性の顔を見ながら、私はこの夏のフィリピンワークキャンプで起こったことを思い出していた。ある晩、就寝時間直前に参加者の高校生1人が原因不明の腹痛を訴えたので、近くの病院まで搬送し医者に見てもらったのだが、医師が言っている医療用語があまり理解できずコミュニケーションに手間どった。幸い高校生は大事には至らなかったのだが、万一のことを考えると冷や汗ものの経験だったし、自分の不甲斐なさに憤りを感じた。私はこれ以降、英語をより真剣に勉強するようになり現在に至っている。 「万一のこと」は急に起こります。みなさんは愛する人を守るために、どんな備えをしてますか?(橋)