監査なのです!!

 今日は監査当日。昨日から私をはじめ、新開財務理事や何人かの事業部関係者は徹夜で、会計資料の最終確認を行う。 午前10時前、当法人の監事で公認会計士の藤巻光雄先生がお越しになられ、早速、監査が始まる。監査対象は、当法人の会計全部であるので、本部事務局から各事業部内のイベントにいたるまで、現金や預金の確認、領収証や帳簿の確認などを行う。こう書けば簡単なようであるが、2001年4月1日から現在までの当会の振替伝票はおよそ3000枚にも及び、その取引は1万件以上に上っている。それらの取引を確認していく訳で、その作業は過酷である。 時折、藤巻先生より鋭い質問があり、私や新開財務理事はあわてふためくが、特に大きな問題はなく、午後5時30分に監査終了。 兎角、NPOやボランティア団体では、会計処理の能力に疑問をもたれることがあるが、助成金や寄付金など多くの方々の資金により支えられているNPOにとって、適正な会計処理や財務内容の公開などは当然の義務といえる。 先日、このホームページをご覧になった方から、当会の決算書が公開されていることについて、お褒めのメールをいただいた。確かに、他のNPOでも、ホームページ上で決算書を公開していない団体も多いので、そう思われたのかもしれないが、そんなことは特にほめられるようなことではなく、当たり前のことだと思っている。 こうした情報公開やアカウンタビリティー(説明責任)の向上が、自分の組織だけではなく、NPO全体の信頼獲得に向けて必要不可欠なことだと思っている。 逆に言えば、それらを行うことのできない組織は、早くその能力を身につけることが求められている。「思い」があるから、会計や事務なんてどうでもいいと言いながら、何の努力もしないようなNPOは、今後の市民社会の発展のために、早めにつぶれた方がよいのかも知れない。(のじま)