アワードの報告会

 今年1月に当会のフィリピンワークキャンプが受賞したボランティア市民活動元気アップアワードの報告会が行われた。国際年賞を受賞した10団体のあと、国際年賞グランプリを受賞した当会とこつこつ大賞を受賞した神戸いのちの電話の報告が行われた。 当会からはフィリピンワークキャンプの実行総責任であった城戸常務理事が出席し、報告を行った。他団体のなかには、申請事業を実施できなかった団体などもあり、報告を聞いていてもなんだかぱっとしないものも多かったが、そのなかでフィリピンワークキャンプの報告は格段にレベルが高かったように思う。(自画自賛だが、これが現実なのかも知れない。ちなみに神戸いのちの電話はかなりしっかりした報告だった。その明確なミッションに少し感銘を受けた。) 最近、NPO向けの助成制度などが増えているが、あのような報告しかできないようであれば、まだまだNPOのレベルは低いと言わざるを得ない。申請した事業を実施することすらできず、賞金を返金することもなく、のうのうと報告会で事業報告にもならないような活動紹介をして堂々としているような団体は、早めに消えてしまった方が、本当にがんばっているNPOにとっても有益なのではないかと思える。(兵庫県中部のとある子ども系の合唱団体のことだが・・・) 当会のレベルも社会的には十分なものではなく、事業の実施においても、事後の評価においても改善すべき点は山のようにある。でも、当会の学生達は、その山のような課題に向けて、一つ一つクリアしようと踏み出している。それなのに、何年もボランティア活動をしてきたという団体のあまりに杜撰な報告を聞くと、なんだか悲しくなってくる。たかだか学生団体だと馬鹿にしているおじさん、おばさん達が、その学生達にも劣ることを考えるとこれからのNPOセクターの行方に愕然とする。(のじま)