9月:新学期シーズン

 当会にはレクリエーションの企画,実施、学習支援、また組織の運営、財務等に関わる多数の学生ボランティアがいますが、彼らは自分が担当している業務を「仕事」と呼びます。 一般には自分がそれで食べているといえるものを「仕事」と呼びますが、ここでは仕事の意味はおそらくもっと広義で、対外的対内的責任が発生しているあらゆるものを「仕事」と呼んでいます。 社会人になると、逆に「仕事」の持つ意味はどんどん限定されてくる気がします。組織の中で過ごす時間は多いし、関わる人間の数ももっと多いし、発生するリスクの影響もはるかに大きい。頑張ったはずなのに、望ましい結果が得られない仕事だってある。そのなかで自分が責任をもって対応するのが、有償な範囲に限定されてくるのは当然かもしれません。 でもどんなささやかなことでも無償でも、自分が他者に影響を与える業務をしているなら、いつでも責任ある姿勢を保ちたいと思います。人を拘束するのは支払い対価ではなく、責任感であってほしい。キレイ事かもしれませんが、少なくともここで働いている学生ボランティアには、そんな社会人になって欲しいと願います。 幸い勉強と違い、仕事のほとんどは自分の能力だけに拠るものではありません。新学期、新職場は「できる自分」をイメージづくるのに、またとない契機でもあると。 仕事が出来なくて自分の能力を疑う時があっても、力と時間を出し惜しみしない限り、いつか必ず「仕事ができる自分」に近づけるもんです。(近藤)