思うことと、感じること

 HCL(Human Communication Laboratry)という研修を、ご存知でしょうか。 これは本来、対人援助活動を志す人たちの自己理解、他者理解、コミュニケーションの基礎的な態度とスキルを体験的に学ぼうというもの。参加者はグループに分かれ、何もないところからグループが生まれ育っていくこと、受容・共感の体験を味わいつつ自分・他者への気づきを深め、お互いの影響関係を探り、日常での自らのあり方をとらえなおし、あわよくば変化をもたらす効果が期待できるもの。 何やら抽象的で、参加したことがない者にとってはかなりわかりにくい、否、まったくわからない内容なのですが、このHCL研修の学生向けバージョンが去年BHにおいて初めて実施され、その好評を受けて今年も本日から実施されることになりました。 初参加者は、軒並み「いい体験をした」と、目を輝かせて帰ってくるのですが、中には何度も定期的に参加して自分を浄化(?)したいという「はまってしまう」人もいるらしい。HCLベテラン参加者だというスッタフ曰く、相互理解のために相手に伝えるべきは「思うこと」ではなく「感じていること」だそうなのです。 オフィシャル、プライベート、いつどんな場面でもこの姿勢が妥当するのかどうか、私にはわかりませんが、ふと高校時代の恩師の言葉を思い出しました。 'Be true to your heart and listen to what it says, but remember to use your head too.' いつでもムズカシイのは、このバランス☆  さて、今年の参加者は、どんな変化を得て帰ってくるのでしょうか。(近藤)