能島、熱弁をふるう
今日は、夕方から被災地NGO協働センターが主催する寺子屋パオと言う企画にゲストスピーカーとして呼ばれた。テーマは「教育サポートから見えてきたこと」まさしく、うちの事業にぴったりのテーマなのだが、実は私自身は、あまりこの手の講演をしたことがなかった。講演や講義には、少なからず呼ばれるのだが、そのときの依頼のほとんどが、NPOの組織化であったり、ボランティアマネジメントであったり、ほとんどが組織運営に関することばかりなのだ。確かに、私が実際にやっている業務は、現場と言うよりは、組織のなかではバックオフィスで、運営に携わっているので、こういうテーマの方が話しやすい。 今日は、すこし気分を変えて子どものことについて話す。被災地NGO協働センターの村井さんは、ここ1年くらいのつきあいなのだが、彼の息子さんと私が偶然、友達ということもあってか、結構、私のことをかわいがってくださっている。彼から見ても、私は息子のようだし、私から見ても彼は親父のような年齢なのだ。 1時間の講演が終わって、ビールなども飲みながら、ざっくばらんに会場の人たちと質疑応答などをする。アルコールの手助けもあったのか、かなり饒舌になり、いつもになく熱く語ってしまった。一緒に来ていたスタッフも、すこし驚いていたようだった。いつもは理論的な話を淡々としているので、私がこの世界に入ったきっかけや今の活動への思いなど、あまり聞くことがなかったのだろう。 講演が終わってから、協働センターのスタッフの人たちと、近くの居酒屋へ行く。時間はすでに11時30分頃だった。スタッフの人たちは、私と同年代の人が多くて、代表の村井さんの息子なども交えながら、いろんな話をした。結婚についてとか、これからの生活についてとか、みんなそれぞれにいろんな思いを持っているが、概してみんなポジティブで、熱くて、励まされる思いだった。時計をみれば、午前3時。結局、スタッフの一人が迎えに来てくれて、帰路につくことができた。 今日は熱く語って、熱い話を聞いた。これから、当会は熱い夏に突入する。史上空前のイベント数、初めての海外プロジェクト、スタッフも様々な不安を抱えながら、準備を進めている。時間は刻々と進んでいる。彼らが、協働センターのスタッフのように、熱いものを見つけることができればと願っている。(のじま)