何という事件が起きたのか・・・

 何という事件が起きたのか。付属池田小学校での児童殺傷事件である。別に感傷的になっているわけでもない。感情的になっているわけでのない。ただ、殺害された子どもの親たち、目の前で自分の生徒を殺された教師たちの気持ちを思うと、やるせない気持ちになるのだ。 私たちの子どもたちと一緒に活動をしている。だからこそ、自分の目の前で子どもたちが殺されていく様子を見た教師の気持ちと自分をだぶらせて考えてしまうのだ。 包丁を持った犯人とそれに対して無力な自分。守るべき子どもの前で、為すすべもなかった教師たちの気持ちを考えると、やりきれないのだ。 犯人を死刑にしろとか、学校を守れとか、そんな抽象的で、感情的なフレーズは意味がない。いま、私たちがなすべきことはなんであるのか。事件はもうすでに起こってしまった。それならば、その影響をできるだけ少なくすることはできないのか。子どもたちや教師たちのケアが必要である。マスコミによる無思慮な取材も控えるべきだろう。 池田と西宮は比較的近い。それだけに今回の事件で考えることは多い。(のじま)