熱心な営業マンのお話

 今日の昼過ぎに事務所に1本の電話があった。以前、コピー機のリースを契約した会社からだった。「今度は、電話のシステムを導入しませんか。携帯電話への通話料も安くなりますよ」とのこと。午後4時くらいにそんお営業マンは事務所にやってきた。どうやら一般企業にあるようなビジネスホンのシステムの提案のようだ。確かに最近活動の規模が大きくなっていて、事務所の電話システムでは十分ではないかなと思いつつあった。興味深く話を聞くが、提示してきた料金は13500円。とんでもない額であった。そこでお断りすると、いくらだったらよいですか、と聞いてくる。私は5000円と答えた。その営業マンは唖然としていたが、すぐさま携帯電話を取り出し、上司と交渉開始。それでも費用面での折り合いがなかなかつかなかった。もう時間は7時になっていた。そこで、その営業マンはその電話システムにプラスして、電話と直結したパソコンによる顧客管理システムを付けて8000円でと言ってきた。私も、その額で妥当かと思った。しかし、こうした契約は常務会の決裁が必要であって、23日でなければ結論がでないと言った。しかし、彼は今日どうしても契約がほしいそうで、おそらくノルマがあるようで、懇願してきた。確かに契約書を見ても、23日に否決されても無償で解約できることになっていた。結局、話がまとまったのが夜11時過ぎ。今日はこの営業マンに7時間もつきあわされた。私の人件費を考えると、それも値引きしてほしいくらいだ。でも、営業の方法を色々勉強させてもらったので、まあ良しとしよう。でも、この契約が最終決定されるのは今週の水曜日。それまで、彼はひやひやした日々を過ごすのだろう。(のじま)