ポッキーのお話

今日はポッキーの日!(既に時は過ぎ、このブログを書いているのはもっと先ですが)
なので、職員をポッキーに例えるとという話をするのかと思わせてしません。ポッキーのお話はこれで終わりです。
(能島さんはこちらだということだけは分かりますね)

今日は子どもと遊ぶおっさんのお話をします。

先週レクリエーション事業部が行っているデイイベントを見に行きました。また、週末は中高生の居場所事業が毎年行っている昔遊びのイベントが行われます。そんなこんなで、普段事務ばっかりやっているおっさんが子どもと戯れれば何を考えるのかということを書きたいと思います。

今回は公園で学生が考えた企画をみんなでおもいっきり遊ぶというイベントでした。
子どもたちの写真を撮りながら、ふと自分の子どもの頃を思い出しました。

自分は神戸市北区の君影町というところで、過ごしました。町内に信号とスーパーが一つずつあるだけの何もない小さな町です。
少子化の影響をもろに受け、自分が小学校の時に幼稚園は廃園になりました。また、人口移出も激しく、1年生で一緒に入学した60人の友達は卒業の時には39人になり、一クラスになっていました。

ただ今でも小学校の体験が本当によかったなと思い出します。
標高331メートルの所にあり、東京ドーム6.4個分の小学校は、今でもどこまでが学校だったのか分かりません。
校内には、登山コースや森の教室、農園や飯盒炊爨場、ビオトープなどがありました。


【出展:http://www2.kobe-c.ed.jp/kmk-es/?page_id=59

たぶんですが(かなり今から思えばですが)、そういう自然が沢山ある環境で育ったからこそ、
何かがなければ作ればいいという発想は常に大切にしています。

小学校の時に、カスミサンショウウオ(通常カスミちゃん)が近くの川で見つかり、保護しようという話になりました。
その時にどうやって、カスミちゃんを増やしていけるのかという話がクラスで行われ、生き物好きそうな友達が言いました。
「川をきれいにしよう。川をきれいにするにはスミ?というものを入れたらいいらしい。」

「スミ?」と全員が思ったと思うのですが、そんなこんなでよく分からない炭作りが始まります。
ただ、おもしろいのが、こういうのをしようとなった時に必ず、地域のおじいちゃんが手伝ってくれるのです。

校庭の一番置くのトンネル山(これがかなりテンションあがる小山)の後ろに炭窯を作るところから始まります。
川をきれいにできるほどの炭となると、かなり大量になるので、馬鹿でかい炭窯を作ることに!

イメージはこんな感じです!

【出展:http://www.wood.co.jp/kinokokoro/no12/kin1255.htm

今思えば、財源なんかどこから持ってきたのかを思うのですが、子どもたちがやろうと出たことが形にできるように、
きっと先生が駆け回ってくれたのだと思います。

そんなこんなでグランドの端から端までを備品を運ぶという苦行を小学6年生でやったのは覚えています。
当時の時間割なんてあってないようなもので、2時間連続でこういう作業ができる日がたくさんありました。

かなり高温で焼き、1週間くらい常温で蒸して作るとか、空気が入ってしまうと炭が出来ないとか、今でも理論はよく分からないことだけど、体感で炭作りを行いました。そして、炭が出来ているのか釜をあける日。ドキドキとワクワクで楽しかったのを覚えています。

初めて自分で作った炭は、なんか宝石でもみている様な気持ちで持って帰りました。
良く使い方を分からず、部屋に飾って終わるという謎の行動もしていました。
川にも定期的に炭を入れにいき、ただの木を焼いただけのものに、すごい効果があることも学びましした。

結構大きな話かもしれないですが、自分たちの中ではこういうことが良くありました。(なので炭を作ることもそこまで大きなイベントだという考えではなかったし、反響とかもなかったのだと思います)
自分たちの中で何でも作れるんだという感情はそうやって出来てきたのかもしれません。
遊ぶものがなければ、木の上に秘密基地をつくり夏休み1週間毎日入り浸りました。公園でサッカーをしたくて、手作りのゴールを作ったこともあります。

今日公園で遊ぶ姿をみながら、そんなことを考えたりしていました。
残念ながら、今僕たちが提供しているサービスは君影町では成り立たないと思います。子どもたちだけで遊べる環境がたくさんあるし、なければ自分たちで作るからです。

でも、子どもたちにとって、自然と触れる機会は本当に大切なんだなということは改めて思いました。

よく自分たちの中でも「良いリーダーとは?」という話があがります。
レクリエーションの活動をずっとしている訳ではないので、この答えを言えるほど偉そうなことは言えないですが、
個人的には、良いリーダーは、子どもの自発的な遊びを引き出せる人だと思います。むしろ何もしないリーダーがいいのかなと。子どもたちにまっすぐに向き合って見てくれるのが良いのだと思います。

現場に出ると課題もあるみたいですが、少なくとも今日来ている大学生はみんな子どもたちに向き合っていたのではないかなと思います。
大学生という4年間の中で、何をするのかということは、とても悩ましい部分でもあると思いますし、みんなそれぞれが考えることではないでしょうか。
でも、何をするのかというだけでなく、「誰とするのか」という軸も大学生のうちは持っておいてほしいなと思います。
最初からすべてが完ぺきに出来るチームや集まりなんてないのです。大切なのはこのメンバーでやるんだと、もっと良くしていこうとすることだと思います。

今いる人をもっと大切に、このイベントが続いていければと思いました。

(片岡)