分数ができない大学生

今週は人生で初めてデイイベントに参加しました。
過去3度ほど、視察に行こうとチャレンジしてみるも、見事にすべて雨で中止となり、
しばらく遠ざかっていました。

今日は浜辺でBBQをするというイベント。
毎年多くの顧客が参加していただき、とても賑わっているイベントです。
今年も70名以上の参加がありました。

また、年度始めということもあり、
スタッフの多くが、新入生という形でした。

当初は雨の予報でしたが、幸運にも晴天となり、
学生達は汗だくになりながら、子どもと遊んだり、食材を運んだりしていました。

デイイベントに参加して思ったことですが、
浜で準備や片付けをしている学生たちをみて、
ふと、うちの大学生はとてもしっかりしているなーと思いました。

最近では、キャンプやキャリア教育のプログラムも職員が同行することが多いので、
学生だけで運営しているイベントは少なくなりました。

それぞれの役割があり、担当があり、責任があり、
それを一つずつ消化している姿に、
また、スタッフが新規や新入生が多くても質の落ちないプログラムなことに感動しました。

それは単にマニュアルがあるからというだけでなく、
おそらく先輩達が必死に繋いできたものが後輩達にしっかりと引き継がれているからだろうなとも思いました。

社会的に見れば、今の大学生はゆとり世代だからとか、
しっかりしていないとか言われていますが、
今日彼ら彼女らの姿を見ていれば、まったくそんなことはないと思いました。

どこかで本で読んだ内容ですが、
10年ほど前に「分数ができない大学生」という本が大ヒットしたそうです。

今大学生のことをあーだこーだと嘆いている大人達も、
大学生の時は、大人達からは「もっとしっかりしろよ」と言われ続けてきたのです。

大人たちが、「大学生だから・・」と囲いを作って、
大学生の可能性をつぶさなければ、
大学生はきっと自分の役割と責任を果たすことができるのだろうと、
大学生と一緒に楽しそうにしている子どもたちを見ながら感じました。

また、そういう足枷がない
大学生が自由に活動出来る社会のモデルになる団体でありたいとも思いました。

(片岡)