魔界

先週はある行政の委託事業において職員3名で出張してきました。
休日からの移動だったのですが、なぜかこういう時は結束が強く、飛行機も隣の席を取るなどフレンドリーな職員たちです。普段ゆっくり話せないことも機内でできたりしていい時間でした。しかし、宿泊先での仲良し3人部屋の夜に悲劇が起こったのでした。
明らかに密集した3つの布団。「近くないか?」という疑問をよそに、私は一番下っ端なので当然真ん中の布団へ。そして深夜2時、突然目の前で「ぐおおおお!」という断末魔のごとき叫び声が。「うおお!」私はびっくりして目を覚ますと、そこには職員が。その距離20cm。「近すぎないか?」「うるさすぎないか?」という根本的な問いを心で何度も反芻し、寝返りを打って逆サイドに出ると、同じく20cmの距離にもう一人の職員が同じような叫び声。2名の悪魔による超絶ハーモニー。さらに腕を振り上げ「どーん!」「どーん!」という意味不明な暴行。もし魔界というものがこの世に存在するのならば、おそらくこんな感じなのだろうと私は思いました。しかし私もなんとしても寝たいので、奥の手を使い、「足と頭を逆にする体制」を敷きましたが、彼らの口や鼻からたかが170cm離れただけでは何の意味もなく、一回トイレで冷静に自問自答。結果、布団を垂直にして逃げるという策を取ったと同時に、悪魔たちはなぜか沈静化し、ようやく眠りにつけたのでした。
この夜は怒りに震えましたが、職員たちの身体は本当に大丈夫なのかととても不安になります。こうやっていつまでも笑いながらも真剣にみんなで仕事ができるよう、健康には気をつけていただきたいものです。(鶴巻)