とある児童養護施設にて
学習支援事業部の新規事業として、今月頭から、とある児童養護施設の中学生を対象に学習指導を行っています。たまたまその地域の中学校の先生が、当会の関係者だったというご縁もあって、初めての試みながら模索しながらも始まったものです。指導する場所は山奥にあり、なかなか通うのも大変なのですが、当会の学生に声をかけたところ、10名以上の応募がありました。中には京都から2時間以上もかけて通う講師もいます。どの講師からも何とか協力したいという強い気持ちをひしひし感じます。
どうしても経済的にまた環境的に、学習に集中しづらく、十分な学力を身につけるのが難しいとのお話を同施設から聞きました。勉強の時間も1対10や20でしか見れないとのこと。今回、当会講師が定期的に指導に行くことにより、少しでもその学力が向上し、来春には各自の志望する高校に進むことを強く願って止みません。
この9月は試験的に始めましたが、生徒との関係も深まってきており、勉強も進んできています。今日は2週間授業を終えての振り返りと、10月以降の進め方について、施設スタッフの方と打合せに行って来ました。スタッフの方が言うには、子ども達が本当にキラキラとした目をしており、また今までは考えられないほど積極的に勉強に取り組んでいるとのことでした。やはり外部の年齢の近い人との関わりや、集中して勉強できる環境を強く求めていたようでした。来る受験日に向けて、当会としても総力を挙げてサポートしていきたいと思っています。
被災児童支援に始まり、不登校児童生徒の支援やその他の事業を行ってきた当会も、また社会のニーズに応じた課題性や緊急性の高い事柄に対し、NPOだからこそできる活動ができそうです。(きたむら)