めでたい象徴「鶴」

家庭教師コーディネーターの春日です。
明けましておめでとうございます。

北村さんおめでとうございます。

コーディネーター【cordinator】
物事を調整する人。
広辞苑にはそう書かれていました。

実際にコーディネーターとは「出合いのつなぎ」役なのだと思っています。

字義通りなら私的には不向きなつまらん仕事です。
私は人の人生や物事を調整するほど立派に生きていませんもの。

でも、つないだ結果どんな化学反応が起こるかは楽しい側面もあります。
BHの家庭教師がご家庭で喜ばれ感謝されることを願っています。

さて、最近はまっているのが言葉とか日本語とかいうものです。
今回は、私の好きな詩を「おつなぎ」したいと思います。
おめでたい象徴である「鶴」の詩です。
「鶴」茨木のり子
鶴がヒマラヤを越える
たった数日間だけの上昇気流を捉え
巻き上がり巻き上がりして
九千メートルに近い峨峨(がが)たるヒマラヤ山系を
越える
カウカウと鳴き交わしながら
どうやってリーダーを決めるのだろう
どうやって見事な隊列を組むのだろう

涼しい北で夏の繁殖を終え育った雛もろとも
越冬地のインドへ命がけの旅
映像が捉えるまで
誰にも信じることができなかった
白皚皚(はくがいがい)のヒマラヤ山系
突き抜けるような蒼い空
遠目にも懸命な羽ばたきが見える

なにかへの合図でもあるような
純白のハンカチ打ち振るような
清冽(せいれつ)な羽ばたき
羽ばたいて
羽ばたいて

私のなかにわずかに残る
澄んだものが
はげしく反応して さざなみ立つ
今も
目をつむれば
まなかいを飛ぶ
アネハヅルの無垢ないのち
無数のきらめき