祝!!年度末!!

今日は、当会の事業年度上、2005年度の最終日。暦で言えば大晦日。でも、事務所はいつもと変わらずにぎやかな状態。私は一人、会計システムと格闘しながら、しみじみと年度終わりの実感をかみしめる。
2005年の決算は、ほんとにとんとんといったところで、赤字か黒字か、かなりきわどい状態である。今後、税理士さんがやってきて、減価償却やら、今年から払い始めることになった消費税やらの計算をして、最終決算となる。
とかくNPOといえば、「利益を出してもいいんですか?」とか言われるのだが、NPOといえども社会のなかで経済活動を行う主体である以上、収入も得れば、支出も行う訳で、一定程度の利益を毎年、確保しなければ、その運営は立ちゆかなくなるのは当然のことである。特にNPOの場合は、市民の生活に根ざした活動を行う場合が多く、そのサービスの多くは極めて公共的なものである。したがって、組織の財務状況の悪化によって組織の活動が行われなくなることは、非常に問題が多く、そのため、財務戦略上は高い安定性が求められている。そのためには、一定の内部留保を持ち、財政の変動による影響を緩衝させることが必要である。そのため、組織の経営者としては、企業の社長と同様、決算は非常に気がかりなものである。果たして、その結果はどうなるのだろう。
そういえば、NPOに関して非常に多くの論文、著作を持つ慶応大学の跡田先生が、最近、下記のような本を出版された。「NPOって利益を得てもいいんですか?」といった一般の疑問に真っ向から挑戦するようなタイトルである。私もまだ読んでいないが、是非、読みたいと思っている。(もし、ご購入の場合は、下記のリンクからご購入ください。売上の一部が当会の収入になります。よろしくお願いします。)
ちなみに、正確な決算は、11月中旬に税理士先生のチェックが入り、その後、当会の監事である公認会計士の先生による監査を経て、12月末の総会に提出されることになる。それまで、どきどきである。(のじま)

利益が上がる! NPOの経済学

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