驚くべき時代になりつつある

昨日、大学でもらった法学部の紀要を読んでいると、驚くべき論文があった。柳屋先生の「雇用・就業形態の多様化と労働者概念」という論文である。論文の主旨としては、昨今の雇用形態の多様化により、労働法の概念も変化しつつあるというものだったが、そのなかにボランティアに対する記述があった。
「ボランティアや宗教活動あるいは研修等、その活動の目的からみて、本来は、労務の提供に対する対価を目的としない活動について、労働者の就業実態と同様の活動実態が認められるような場合に、労働法や被用者保険の適用対象に含めるべきかが問題となる。近時、この点の議論が始まっている。」
なんと、ボランティアの労働について、労働法の適用対象に認めることが議論されているというのである。このことの是非については、私もまだ十分な見解をもっていないが、いずれにしても驚くべき時代になってきたということだ。ボランティアの労働時間は週40時間以内と定められる日が来るのかもしれない。BHのボランティアにとっては、朗報かもしれないが・・・(のじま)