詳しくは言えませんが・・・

 ここでは詳しくは言えないのですが、NPOといってもいろいろあります。企業や政治団体暴力団などがカモフラージュとして、NPOを名乗ったり、時にはNPO法人格を取得していることもあるようです。 県内でもテレクラの業者がNPOと称して活動していたところ、摘発された例もあります。この背景には、実体的審査を伴わないNPO法の精神を悪用することが容易であることもあるでしょう。 しかし、それだけではなく、一般市民のNPOに対する「幻想」が、これらのことを助長しているような気がします。NPOだからといってすべての団体が善良であるわけではないし、そもそもNPOという区分自体も利益分配の手法による違いでしかなく、「NPOです」となのることは、言い換えれば単に「株式会社です」とか「有限会社です」とか組織分類の種類を述べているに過ぎず、その組織の活動の事業の内容を示しているわけではないのに、それがまかり通り、ともすれば、「NPOです」ということによって、あたかも崇高な活動をしているかのような幻想を無批判に持っているこの市民社会の成熟度に大きな疑問を感じるのです。 もうすこしすれば、NPOといっただけでは信用を得られない社会が来るでしょう。そうすれば、単に法人格や組織の種類ではなく、その組織が何を目指し、何をしているのかを基準に判断することのできる成熟した市民が登場するように思うのです。(それも幻想かもしれませんが) いずれにせよ、急速なITの普及により、メディアリテラシーということがば一気に広まっているますが、市民のリテラシーを育てることは、本当に大切なような気がします。(のじま)