東京出張!!

 今日は去年から当会のHEP事業でいただいているファイザー製薬の助成金に関連して、同社で不登校関連の団体の交流会が行われるため、私と宮前HEP事業部代表、近藤事務局長の3名で東京に向かう。 交流会では、それぞれの団体の取り組みについて意見交換を行う。当会の報告のあと、ある団体の代表から、当会のHEP事業が学習指導が中心であることについて疑問が投げかけられ、結構、大きな議論となった。 確かに学校システムの一部である教科学習を受け入れることに抵抗のある不登校の子どもがいることも事実だが、同時にそのような子どもばかりでもないのも事実である。文部省主導の学校教育システムに問題があるとすれば、それはある一つの価値観を絶対のものとして子どもたちに押しつけるところであるが、逆にいまの学校教育が間違えていると断定することもまた、画一的な価値観の押しつけな訳で、内容は異なっていても、その思考過程は同じようなものに思えてしまうのである。 私たちは子どもたちが多様な価値にふれ、多様な価値観を形成することを目指しているが、それは私たちが唯一正しいと主張することではなく、むしろ社会のなかに様々な価値観を持つ団体が、それぞれの価値観に基づいて活動することを期待している。 なんだか、善悪二元的な対立構造の思考は、とても脆弱であるような気がする。(のじま)