役に立つということ

 社会貢献だなんだというのは、平易にいえばつまり、隣人の役に立っているかということ。その評価はサービスの受益者、善意の受け手がするもので、自分がするものではないように思います。 つまり「いいことしてるつもり」が、一番危ない。語弊を恐れずに言えば、行為者に善意がなくてもむしろ偶然でも、相手に良い結果が発生すればそれは評価にあたいするし、逆に、優しさが優しさとして相手に伝わらなければ意味がないのです。 なぜこんなことを言うかというと、今日、かつて多くの企業は、そしていまも優良企業は社会貢献を企業理念に掲げ、かつそれを実行しているという話を企業総研の人としていて、うーんと思ったからです。そんな社会のなかで、NPOが「市民の役に立ってるぞ」と専売特許のように謳うとしたら・・・ 役に立とうとすること、これはもしかして当たり前の行為なのです。有限なる人間のすること、がんばったって、所詮結果はでないかもしれないのだから。せめてその努力を止めないことです。 しかし謙虚になるって、まったく難しい!(近藤)