問題行動

当法人では、子どもの行動のいくつかを「問題行動」と呼んでいます。
※後にも書くつもりですが、決してネガティブな意味での問題だという意味ではありません。

例えば、誰かを殴ったり、暴言を吐いたりする行動のことです。

子ども同士で喧嘩になった時などは大抵が当てはまることになります。

そういった場合は、メインのプログラム中であろうが、食事中であろうが、集団から離脱させ、スタッフを交えて、当事者同士の話し合いが行われます。

正直、キャンプ(特に長期に及ぶキャンプ)であれば必ずと言っていいほど起こります。

それは、初めて会う人間同士が共同生活をしなければならないのだから、思い通りにいかないこともあるし、相手の理解できない部分もあるので、当たり前のことです。

だからこそ、この話合いは、とても貴重な時間で、個人的にはキャンプの醍醐味だと思っています。

・なぜ自分の感情が高まったのかを自分自身で分析し、
・それを周囲に言葉で説明して理解を得る。
・そして、相手の感情やその原因について知り、
・もっと効率的に問題を解決する方法が他になかったのかを探る。

こんなに素晴らしい要素がたくさん詰まっています。

ただ、一方でそれを仲介する大学生リーダーにとってはかなり難しい作業になります。

こども達の高ぶった感情を落ち着かせて、お互いの意見を否定することなく聞き出し、正確に伝わるようにサポートする必要がありますが、

「喧嘩はいけないものだ」「何を言われたとしても手を出した方が悪い」という昔から教えられた先入観や「最終的にお互いが謝まる」みたな理想に引っ張られてしまうことがあると、納得のいかない結果になってしまいます。

本当に難しいけれど、こども達にとってひとつひとつの喧嘩は自分の大事なものを守るための一大事なわけだし、どんな企画よりも重要な時間になるので、絶対に、適当にしてほしくない。

一度、現場のケースを持ち寄ってみんなで話す機会があればなあと思います。

(おかたく)