私が新入生だったころ

私はその他の職員と違い、BHと出会ったのが大学2年の秋と遅かったため、新入生のころは本当に普通の大学生でした。私は推薦入試で大学理学部物理学科に入学したのですが、理学部ともう1つ最後まで悩んだのが文学部史学科でした。高校のとき、一番大好きな教科が歴史と数学だったからです。

毎日1限から5限まで、週5日間、きっちりと授業を受けていました。当時、一番好きだったのは線形代数。高校最後の数学が、計算ばかりで、試験といっても発想を問うのではなく、計算ミスを誘う罠を張る系の問題ばかりだったのに嫌気が差していたので、大学に入って始まった抽象代数にすっかりはまり、その本ばかり読んでいた気がします。

他に、文学部史学科の講義も普通に受講していました。当時、大好きだった東洋史を専門的に勉強したいと思い、文学部史学科のS教授に頼み込み、ゼミのような少人数制の授業も理学部生でありながら特別に入れてもらい、授業に聞き入っていました。特に、「明や清が中国の民主革命にどのような影響を与え、その近代化をどのように遅らせたのか?」については非常に興味深く、毎週その講義を非常に楽しみにしていました。

そのほか、阪大理学部数学科の授業にもぐりこんで、うちの大学ではやらないような内容の講義に耳を傾けたりもしました。本当に毎日が楽しかった。高校の勉強に飽きていた私は、大学に入って学問というものに初めて触れて、1週間が7日では全然足りず、ノートばかり増えていく。そんな新入生でした。(たなか)